鳥取地震について

1 地震の概要

昭和18年9月10日17時36分54秒、鳥取市近郊の吉岡・鹿野断層で地下10キロメートルを震源とするマグニチュード7.2の地震が発生しました。

この地震により、震度6を記録した鳥取市と周辺市町村では、家屋の倒壊や道路・線路・橋梁等の破壊など大きな被害が発生しました。また、夕食の準備中だったこともあって火災も発生し、県内で299戸が全半焼しています。これらの被害により、木造家屋の大半の倒壊等、当時の鳥取市の中心部は壊滅し、古い町並みの大半が失われてしまいました。

視察震度分布図(「鳥取県震災小誌」より)

2 被害の状況

「鳥取県震災小誌」より

死亡・行方不明 重軽傷 家屋全壊 半壊 全半焼 被害総額
1,210人 3,860人 13,295戸 14,110戸 299戸 1億6千万円
人の被害 ※市郡は当時の区分による
市郡 死亡 重傷 軽傷
鳥取市 1,025 655 2,131
岩美郡 83 43 222
八頭郡 12 22
気高郡 97 113 600
東伯郡 4 5 57
倒壊焼失面積 30,528 ヘクタール
鳥取市 4,500ha (全域)
岩美郡 6,925ha (約4分の1)
気高郡 13,000ha (約3分の1)
八頭郡 4,338ha (約20分の1)
東伯郡 2,715ha (約30分の1)
建物の被害
区分 全壊 半壊 全焼 半焼
住家 一般住家 6,610 6,522 159 4
官公署及び
その他公共用建物
76 77 1 2
学 校 64 66
会社工場 165 51 18
そ の 他 249 185 5 1
7,164 6,901 183 7
非住家 一般住家附属のもの 5,131 5,959 105 3
農林畜産水産林業用のもの 842 1,049
その他 158 201 1
6,131 7,209 106 3

震災記録誌・レポート

鳥取県震災小誌などの資料は鳥取県立図書館等で貸し出しています。

写真等はとっとりデジタルコレクションで閲覧できます。