鳥取県中部地震について

1 地震の概要

平成28年10月21日午後2時7分、鳥取県中部の三朝町を震源とする「鳥取県中部地震」(マグニチュード6.6)が発生し、倉吉市で震度6弱を観測するなど、中国、四国、近畿地方を中心に関東地方から九州地方にかけての広い範囲で震度6弱~1を観測しました。

この地震では、関連死も含めて亡くなった人はいませんでしたが、鳥取県内で重傷8人、軽傷17人、住家全壊18棟、住家半壊312棟、一部損壊15,078棟の被害が発生しました(火災は発生なし)。

発生日時 平成28年10月21日(金)
14時07分
震央地名 鳥取県中部 
北緯35.4度 
東経133.9度
地震の規模 マグニチュード M6.6 
(震源の深さ 約10㎞)
震度3以上を観測した
県内自治体
震度
6弱
倉吉市、湯梨浜町、北栄町
震度
5強
三朝町、鳥取市
震度
5弱
琴浦町、日吉津村
震度
4
智頭町、八頭町、米子市、境港市、大山町、南部町、伯耆町、日南町、日野町、江府町
震度
3
岩美町、若桜町

2 被害の状況

鳥取県中部地震は、幸いにも死者は出ませんでしたが、県内8市町で25名の負傷者が発生しました。
また、中部5市町を中心に、10市町村で多数の家屋被害が発生し、住家の全壊は18棟(0.1%)、半壊は312棟(2.1%)、一部損壊は15,078棟(97.8%)に上りました。

主な特徴として、一部損壊家屋が多いことが挙げられ、住家被害の約98%が一部損壊となり、全壊、半壊家屋数に対して、多数の一部損壊家屋が発生しました。
火災による住家被害がほとんど発生していない他の地震と比較しても、一部損壊比率が高いことが分かります。一部損壊の中でも、棟瓦の損壊など屋根に被害を受けた家屋が多くの割合を占めました。

家屋被害(平成30年3月20日時調査)
市町村名 全壊 半壊 一部
損壊
鳥取市 1 1 210 212
倉吉市 4 246 9,190 9,440
境港市 1 1
岩美町 1 1
三朝町 7 1,111 1,118
湯梨浜町 17 1,858 1,875
琴浦町 1 455 456
北栄町 13 40 2,236 2,289
伯耆町 10 10
日吉津村 6 6
18 312 15,078 15,408

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